Xの眼差しは,実はもっともよく世界がみえている。ソフト開発の状況,ホリデイシーズンを外さない行動力。結果はわからないが,その眼差しは感じられる。
マイクロソフト社は,11月8日に予定していたXボックスの米国発売を15日に延期した。同社は発売延期の理由について,「万全の態勢で発売日を迎えるため」とだけ答えている。テロの影響で,流通に時間的余裕が必要であり,ゲーム内のビルのシーンの削除などが進められているケースも多い。これで,ゲームキューブの米国発売の18日と,ほぼ同時発売という状況になった。
なんと15日(木)にXボックス発売,18日(日)にゲームキューブ発売となり(以前も3日違いだったが,両方とも延期してまた3日違いに),わざとぢゃないにしても,ゲーム販売店にとってはなんとも逼迫したニアミスぶりとなっている。そしてすぐにクリスマスシーズン。ゲームハードを選ぶサンタが多いかどうかは知らないが,がっぷり四つの状況ははたからみてると面白い。
Xボックスは18日までに28本のソフト発売が予定されている(デッド・オア・アライブ3も8日発売予定だった)。ゲームキューブは発売日に9本の予定。リリースのカレンダー(GameSpotの記事)をみると,Xボックスの攻勢はなかなか目に付く。ソフトがあってこそ,という志向がもっともうまく動いているのは今のところXボックスだ。広帯域ネットワークにコミットしている点も,じょじょに活かされてくるだろう。ウインドウズXPがそれほど大きく待ち焦がれていない現状,XボックスにMSの頼みの綱となる。さてさて,どぉなることやら。
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